頚性筋症候群:疲労や頭痛、めまいがひどい時に疑う別の状態とは
目の奥が痛い、頭痛がひどい、めまい・耳鳴りがある、吐き気、重度の疲労感・・・こんな症状でお悩みではありませんか?
- 病院に行ったけれど、検査してもどこも悪くないと言われる
- 自律神経失調症や更年期症状などと診断されるけれど納得できない
- 体にいいと言われることを片っ端から試すけれど、よくなる実感がない
- 一体どうやったら回復していくのかわからず、原因不明のつらい症状をかかえて途方に暮れている
そんな毎日が続くと、本当に悲観的な気持ちになってしまいますね。
この記事では、最近提唱されている「頚性筋症候群(首こり病)」について書いていきます。
重度の不定愁訴が重なる時
- 緊張型頭痛、重度の肩こり
- めまい、耳鳴り
- 吐き気、食欲不振
- うつ、パニック障害
- 慢性疲労症候群
- 不眠症
- ドライアイ、ドライマウス
- 起立性調節障害
こういった症状が重度に出て、心身ともにつらい状態。
これまで世間一般では、原因不明の体調不良とかストレス性の心身症などと言われていました。
症状を見て分かるように、耳鼻科、眼科、消化器科、脳神経外科、神経内科、整形外科、精神科など、該当する科は多岐にわたります。
多くの人は、症状の強く出た科を受診しますが、病院の検査では、ほぼ異常が見つかりません。
各診療科の専門医の診る範囲だけでは、原因を特定できないことがほとんどです。結局は、薬を処方されて“その場しのぎ”の対症療法をされているのが現状です。
頚性筋症候群とは?
これらの症状に、ある一つの原因が提唱されました。
東京脳神経センター理事長・脳神経外科医松井Drは、これらの症状を引き起こす原因として「首の筋肉の異常なコリによる副交感神経失調」を発見し、「頚性筋症候群(首こり病)」と命名されました。
つまり、首の筋肉が異常に緊張し、脳幹や自律神経に影響を与えてしまっているのです。
そして、それが重度の副交感神経失調をまねき、日常生活に支障をきたすほどになってしまっている、それが症状の根本原因なのです。
頚性筋症候群を放置してはいけない理由
そして、もっとも重要なことは、首こり病(重度の副交感神経失調)が進行すると、自律神経由来のうつ病になる可能性が高いからです。
首の筋肉の異常が原因と診断されないまま的外れな治療を続けると、症状はさらに悪化し、最終的にはうつ状態になってしまいます。
これは、頚筋の異常が原因で起こるうつで、精神うつと区別するために、「頚筋性うつ(自律神経性)」と名付けました。
今や頚筋性うつはどんどん増え、全うつの95%を超えています。
しかも、精神科の大うつ病が重症でも自殺率はおよそ15%ほどですが、頚筋性うつは圧倒的に自殺率が多いのです。
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働きざかりや若い世代のうつ病や自殺が社会問題となっています。
それは、精神疾患由来のうつよりも、自律神経由来のうつが圧倒的な割合を占めているということ。
そして、そこにいたるまでに「首の異常な緊張」という重要なサインがあるということ。
体の健康をあつかう者として、見過ごせない問題なのです。
ポリヴェーガル理論から見た頚性筋症候群のアプローチ
施術家の世界では「首の骨や筋肉はとても繊細なもので、ここに異常があるとさまざまな症状があらわれる」というのは経験的にわかっていたことだと思うんです。
西洋医学がその知見に追いついたとも言えます。が、実際に医学がどのようにあの繊細な部位を治療していくのかというのは、難しいところです(現在の医学の限界)。
もし、この記事をご覧になっているあなたや大切な家族が、同じ問題でお困りでしたら「ポリヴェーガル理論」がお役に立つでしょう。
ポリヴェーガル理論は、一言で言うなら「自律神経系の新しいとらえ方」です。
これまでのような「交感神経か副交感神経か」といったような二元論でありません。
副交感神経のはたらきをさらに2つに分けて、自律神経をまったく新しい3つのモードでとらえ直しています。
書き出すと長くなるので省きますが、要するに「頚性筋症候群」という全身状態は、ポリヴェーガル理論でいう「背側迷走神経の過活動」とはっきりと説明できるんです。
セルフケアおすすめの書籍
なぜ、ここでポリヴェーガル理論を持ち出すの?と思われるかもしれません。それは、希望を持っていただきたいからなんです。
ポリヴェーガル理論は臨床研究がすすみ、自律神経をもっとも望ましい状態にするための方法が開発され、かなり効果を発揮しています。
しかも、それはものすごく難しい専門的な方法ではなく、とてもシンプルで誰でも実践できるようなものばかりです。
関連書籍もだいぶ増えましたが、その中でもより実践的なものをご紹介します。
①「安心のタネ」の育て方
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文字少なめでイラストも多く、わかりやすくて実践しやすい内容です。
ポリヴェーガル理論の3つのモードについてもわかりやすいです。
②からだのためのポリヴェーガル理論
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専門的な内容で、文字が多く、理論的な記述が多いです。
この本の画期的なところは、簡単な方法で自分の自律神経が正常に機能しているかチェックできる方法が載っていることです。
エクササイズ自体は時間を取らない簡単なものなので、セラピーや施術に取り入れることもできますし、ご自分で実践することもできます。
当院では、自律神経系の施術や回復ぐあいの判断に、こちらで紹介したエクササイズを取り入れています。
この理論で説明するようになって、クライアントさんの多くが、ご自分の原因不明の体調不良への理解がすすみ、病気と付きあいやすくなったとお話ししてくださいます。
これ以上つらくなる前にまずはご相談を
とはいえ、しんどさが続く中で、セルフケアだけでご自分の状態を回復させていくのは至難の技です。
ストレスを受けている脳、自律神経に深くかかわる脳幹・頚椎(くびの骨)・それを覆うたくさんの筋肉・・・それらにはダメージが蓄積しています。
できるだけ早く安全にリリースして、この状態を脱し回復していくことが、なにより重要です。
当院の施術は、ダメージを受けた体に強い刺激を与えずにととのえることが可能です。
また、慣れていない方には不思議に聞こえるかもしれませんが、自律神経をととのえるメインの施術は、体に直接触れずとも効力を発揮するほどのパワーを持ったものです。
- こんなにしんどいのに病院へ行っても異常ないといわれる
- その場しのぎにしか過ぎない薬はできるだけのみたくない
- 効果のありそうなことは片っ端から試している
- ここまで治らないのなら生きているのがつらい
そんな大変な思いをされているなら、一度当院にご相談ください。私たちと一緒に改善していきましょう。
まずは、お話をするだけでもかまいません。
大切なお体を預けるのにいきなり高い金額をはらうのは、勇気がいりますよね。公式LINEからでしたら、無料でご相談にのることができます(LINEでお答えできる範囲内です)。
どうぞご活用ください。
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