発熱時に解熱剤よりも大切なもの

こんにちは。
美爽律整体アンリーシュ院長 澄田です。

高い熱が出たら解熱薬を飲みますか?

急に高い熱が出て
38℃、39℃なんてなると
数字を見ただけでしんどくなるし

早く治さなきゃって
焦ってしまいます。

ましてや
小さな子がパーンと高熱を出して
ぐったりしていると
親としては本当に心配になるもの。

うちの子は3人とも
熱性けいれんがあったので

発熱するたびに
「またけいれんを起こすのでは」と
気が気ではありませんでした。

■熱=病気?
高い熱が出ると、熱そのものが
「病気」のように思えます。

熱のせいで苦しい、と。

熱が下がると体が楽になり
病気が治ったように感じるので
下げたくなります。

しかし、本来発熱は浄化反応であり
病気が回復するために
必要不可欠なしくみです。

だから、熱を下げても
一時的に体が楽になるだけで
本質的な回復を遅れさせるだけ。

熱をむやみに下げないこと。

解熱薬はできるだけ使わないことを
おすすめします。

■つい解熱薬を使いたくなる心理
私はもちろん使いませんが
子どもたちも
小学生に上がってからは
ほとんど使ったことがありません。

熱が出るとつい
解熱薬を使ってしまうのは
不安が先立つからではないでしょうか?

経過の予測が立たない不安

だから、熱が出れば
受診をし検査をして診断をもらい
薬を処方してもらう。

そうすれば安心だから。

私たちは安心を求める生き物です。

コロナがまさにそうでした。

安心が欲しい私たちの心理を
上手に煽って

距離をとれば大丈夫
検査すれば大丈夫
マスクすれば大丈夫
ワクチン打てば大丈夫と

安心を外から与えるしくみが
あっという間に強化されました。

私は看護師だったので
子どもたちに熱が出たら
2時間おきくらいに
体温を測ってメモしてました。

するとどういう感じに
熱が出ているのか
熱型が見えてくるんですね。

一般的な感染症だと

1日目:悪寒がきて熱が出始め
2日目:熱もしんどさもピーク
3日目:明け方あたりに発汗して解熱
     1日かけて平熱に

と、だいたい3日で収束に
向かいます。

そのことがわかっていれば
とりあえず予測が立ちます。(看病に踏んばれる)

たまに、
3日目:1回下がって、なごりで発熱して
4日目:発汗して解熱

ということもあります。

経過の予測がたてば
ムダに不安になることも
必要以上に怖がることもありません。

5日を過ぎても
高熱が続き
収束の気配がない時は
細菌感染とかの合併症を
起こしていることがあるため
早く受診することをおすすめします。

その時も体温を書いたメモを
持っていくと
医師に一発で状況が伝わるので
すごく助かります。

それくらい熱型把握は
大切だと思っています。

解熱薬を使いすぎると
この熱型把握が難しくなります。

■生命の安心は自分でつくり出すしかない
不安になるのは
「わからない」からであって
自分の体の状況が
なんとなくでもつかめるように
なってくると

熱が出ても
不安をかきたてられることは
なくなります。

体はどんな時でも
最善を尽くして
回復しようとします。

私たちは自分の体に
全幅の信頼をおいて

その体のはたらきを邪魔せず
サポートすること。
それに尽きますね。