グルテン摂取の身体への影響
こんにちは。
美爽律整体アンリーシュ院長 澄田です。
小麦粉に含まれるグルテンは
タンパク質の一種。
粘り気と弾力を与える効果があります。
パスタやうどんのもちっとした食感
パンのふわふわとした食感は
グルテンによるもの。
日本の食卓でも
小麦製品は欠かせないものに
なっています。
■グルテンアレルギー
私たちの食生活に
深く入り込んているグルテン。
グルテンが問題になるのは
食物アレルギーの原因となるからです。
毎日大量の小麦粉を扱ううちに
小麦アレルギーを発症してしまい
大好きなパティシエの仕事を
続けられなくなった方も。
体に入れた瞬間
アレルギー症状が出るなど
はっきりとわかるような
アレルギーの人だけではありません。
原因不明の頭痛や関節痛
腹痛、胃もたれ
倦怠感、肌荒れなど
一見アレルギーと自覚しにくい症状も
あると言われており
自覚している以上に
グルテンアレルギーの人は
多いとされています。
昔から小麦は
そうだったのかというと
そういうわけでもないみたいで。
古代小麦の一種であるスペルト小麦は
グルテン量が少なく
アレルギーを起こしにくいと
言われています。
でも
- 収穫量の向上
- 病気への抵抗性
- 風味や品質の向上
などを目的に、
度重なる品種改良がおこなわれた結果
グルテン含有量が大幅に増え
小麦アレルギーが増えたのではと
言われています。
■リーキーガット
グルテン摂取で
近年注目されているのが
「リーキーガット」という症状。
皮膚のバリア機能は知られていますが
腸にもバリア機能があり
腸内細菌などが体内へ入ることを
防いでいます。

画像引用元:https://bandscorp.jp/learn/labo/doctor/14/
このバリア機能が低下すると
異物が腸壁をすり抜けやすくなります。
その結果、
本来なら腸を透過しない
未消化物や老廃物、微生物などが
体内に漏れ出すことを
リーキーガットといいます。

画像引用元:https://bandscorp.jp/learn/labo/doctor/14/
さらに、
血流に入ることで体内に運ばれ
炎症を引き起こします。
自己免疫疾患
アレルギー
感染症
肥満
糖尿病
肝臓病
うつ病
などの発症や悪化に
影響を与えると言われています。
■残留農薬・ポストハーベスト
輸入小麦で問題になるのが残留農薬。
ポストハーベストとは
収穫後に使われる農薬のことです。
オーガニック認証のもの以外は
ほぼすべてが、
殺菌剤や防カビ剤を使用した状態で
輸入されます。
輸送時のカビや虫の発生を抑えるために
輸入には欠かせない農薬となっています。
このポストハーベストに関しては
日本国内では使用を禁止されている農薬も、
輸入品への使用は食品添加物扱いになり
使用が認められています。
・・・本当におかしい話です。
■残留農薬・グリホサート
ポストハーベストだけではなく
プレハーベスト(収穫直前の農薬)も
問題になっています。
主に使用されるのが
グリホサートという農薬。
グリホサートは
発がん性、神経毒性、
生殖系への影響、発達障害など
さまざまな健康被害が懸念されています。
すでにヨーロッパなどでは
グリホサートが問題視され
使用を禁止している国や地域が
増え始めていています。
でも何故だか日本では
残留基準を緩和するなど
世界的な流れとは
逆行するような政策が
とられています。
■国産小麦と外国産小麦
外国産小麦には
残留農薬の心配があるということで
では国産表示があれば安心かというと
そうとも言えません。
小麦粉(国産)
と表示されているものは
日本国内で収穫された小麦粉を意味します。
一方で
外国産小麦を日本国内で製粉した場合
小麦粉(国内製造)
と表示されます。
食品表示基準が改正されたためです。
本当におかしな話です。
では国産小麦の表示なら大丈夫かというと
そうでもなさそうです。
国産小麦と表示されている小麦にも
国内産と外国産の配合が行われていて
国産小麦が最も多く配合されていれば
国産小麦と表示できるのです。
基準が厳しくなる欧米とは対照的に
年々安全への基準が緩くなる日本。
こういったことを踏まえても
アレルギーの有無にかかわらず
小麦製品を摂りすぎることは
控えた方がいいと考えています。



