浄化と治癒(1) 風邪そのものが治療行為
こんにちは。
美爽律整体アンリーシュ院長 澄田です。
風邪は病気ではなく
風邪自体が治療行為なのだ
風邪を完全に経過しないで
治してしまうことばかり考えるから
また風邪をひく
「整体」という言葉を
広く普及させた野口晴哉先生の
『風邪の効用』の一節。
とても衝撃を受けたと同時に
たくさんのことが
腑に落ちていきました。
ここで言う「風邪」というのは
熱だったり
くしゃみだったり鼻水だったり
咳だったり痰だったり
関節痛だったり
下痢だったり
何かを体から排出するための
生理作用全般のこと。
体の中に
生じた細胞のゴミだったり
入ってきた異物だったり
蓄積した毒素だったりを
体の外に出そうとする働きです。
あるいは、
体の不均衡を正して
機能を取りもどそうとする作用。
例えば
姿勢や動きのクセで
筋肉や筋膜へ負荷が
かかり続けているところや
生体電流の流れの不具合や異常帯電で
機能がおかしくなっているところなど
体の崩れたバランスを
正そうとする働き。
その時に体にあらわれる作用を
ひっくるめて
私たちは「風邪」と言っているだけ。
だから、
風邪は病気じゃない。
解毒・排毒・浄化のプロセス。
インフルエンザなのか
コロナなのか
食あたりなのか
アレルギー反応なのか
心理ショックなのか
それは
体内部のことがわからない私たちが
後づけでそう考えるだけで
体側の視点で見れば
体は不均衡になったバランスや
蓄積したごみを一掃するために
しかるべきタイミングで
自浄作用を起こす
本当にだだただそれだけ。
体がしていることは
いつもそれだけ、なんです。
迷いなくそれだけ。
野口先生は
「風邪を上手に引けない人が増えた」
と書いておられます。
野口先生の時代がそうなのだから
現代なんてもっと増えています。
上手に引いて
上手に経過することができない。
そうなった原因は・・・
本来は名前のない体の作用に
私たちの思考が
納得できる名前をつけ始めたから
ではないでしょうか?
風邪症状に
納得できる原因をあてがうこと
すなわち
安易に「診断名」を求めすぎること
ではないか、と思っています。
本来は
ひとくくりの浄化作用なのに
区別してもっともな名前をつけた。
診断名があるのは人間の世界だけ。
なぜ診断名をつけたかと言えば
診断名に用意された
治療ベルトコンベアーに
乗せるため・・・。
そのせいで私たちは
自分の意識を体から切り離され
上手に風邪の引けない体に
なってしまいました。



