強いマッサージは組織を破壊します。かえってコリや痛みをひどくし、気がつけば不調の悪循環に
こんにちは。
美爽律整体アンリーシュ院長 澄田です。
強いマッサージは本当に効果的でしょうか?
体のコリや痛みで
整体院を訪れる方の多くは
「マッサージやもみほぐしで
対処してきた」
という経験をお持ちです。
よく聞く声として
「痛いところを強く揉んでもらった」
「骨がきしむほどの強い圧をかけられた」
「強く揉まれないと 効果を感じない」
といったものがあります。
ところがお話を聞くと
- 揉んだ直後の効果は2時間も続かない
- 2-3日後には症状が再発する
- 揉み返しで体調を崩してしまう
などの問題が起きています。
一時的にスッキリした感覚は得られても
持続的な改善にはいたらないという
お声をよく耳にします。
コリや痛みは 強くもみほぐせばよくなる
この考えは広く信じられていますが
実は大きな誤解なのです。
効果が長続きせず
すぐに症状が戻ってしまうのは
強い力での施術により
体の組織や神経が損傷し
炎症が起きているからです。
実は、強いマッサージは
筋肉や筋膜などの軟部組織に
ダメージを与えてしまいます。
桃だって生肉だって
強い力で握れば
組織がつぶれていきます。
人間の身体だけ無傷?
そんなことはありません。
強い力で揉めば
組織がつぶれて損傷するのです。
その上
強い刺激が加わると
体内でアドレナリンが分泌され
一時的に痛みが
和らいだように感じられます。
しかしこれは
本質的な改善ではなく
アドレナリンの作用で
神経が興奮し(爽快感)
痛みを感じにくくなっているだけなのです。
アドレナリンの効果が切れると
損傷を受けた組織の
痛み・むくみ・重だるさを
感じるようになります。
これは
単なる「コリの再発」ではなく
組織の損傷による炎症反応です。
この状態で再び
強いマッサージを受けると・・・
組織の損傷が進行し
神経系のバランスが
乱れていくことで
やがて揉むたびに悪くなる
全身の不調へと発展します。
体が極度に重く
回復が遅く
改善に時間を要する状態に。
このような場合
体の修復を進めながら
「強い刺激への依存」から
脱却することが大切です。
一時的な気持ちよさを求めて
過度に強いマッサージを続けると
かえって体を痛める結果に
なってしまうのです。
あんな強いマッサージを
ペットの犬や猫には
しないですよね。
あんなに強く押されたら
嫌がって逃げてしまいます。
それが本来動物としての
自然な行動です。
強い刺激でないと受けた気がしない
という時点で
神経系がかなり狂ってしまているのです。
犬や猫、ほ乳類は
痛いところがあると
自分の舌で舐めます。
あの程度の刺激で十分なんです。
人間だと「さする」に当たります。
痛いところがあるなら
やさしくさすってください。
それが一番治りが早いです。
「押したくなる」
「揉んで散らしたくなる」
という気持ちが出てきたら
そういう心理状態こそが
不調の原因なのだと自覚して
やさしい力でさすってください。
そうしていると
神経系が落ち着いてきて
やさしい刺激で治っていく体
へと変化していきます。



