脱力できるようになればすべてうまく行く!?スキルを漁るよりもそれを実現する身体を作るのが先
こんにちは。
美爽律整体アンリーシュ院長 澄田です。
前の記事の続きです。
脱力の感覚を得られるようになって
私の整体師としての視点は
大きく変化しました。
それは単なる
知識の蓄積ではなく、
体の感覚として
深く理解する体験でした。
この変化は、
整体師としての私のあり方を
根本から変えようとしています。
私は整体師として
技術向上のために様々な
セミナーに参加してきました。
新しい技術を学ぶたびに
新鮮な感動があり
患者さんの症状が改善し
喜んでいただけると、
大きなやりがいと
充実感を感じます。
しかし、
技術が向上すると
より複雑な症状を持つ患者さんが
来院するようになります。
従来の手法では
十分な改善が見られないこともあります。
そうすると・・・・
別の新しい技術セミナーに
目が向き始めるんです。
改善しないのは
自分の技術に何かが足りないから
その何かを補えば
もっとうまくいくのでは・・・
そんなふうに考えだすと
セミナー巡りが始まります。
「これで最後にしよう」と
心に決めながら、しばらくすると
新しい広告に目が行く・・・。
整体技術の世界は青天井なので
求め出すとキリがありません。
この業界では
学んだ技術を十分に消化できないまま
次々とセミナーを受講し、
借金までして学び続ける方も
少なくないようです。
私はそこまでではありませんが、
よりよい施術を求めて
新しい技術に
目移りする傾向がありました。
しかし
脱力のトレーニングを始めてから、
重要な気づきがあったんです。
どんなに優れた技術でも
それを実践する体が
整っていなければ、
その効果には限界があるということ。
これは整体に限らず
心理療法や自己啓発、
他の技術系分野でも同じです。
「すごい」と言われる技術も
それを体現できる身体が
あってこそ活きるのです。
体の中の無意識な力み
それによる動きの滞り、
そこから生まれる
視野の狭さや心の頑なさ。
これらが解消されていくほど
技術は自然に効果を発揮します。
例えるなら、様々な技術は
パソコンのソフトウェアや
スマホのアプリのようなもの。
そして、
それを動かすハードウェアが
私たちの身体です。
無意識の緊張や心の硬さは、
まるでプログラムのバグのように、
技術が本来の効果を発揮するのを
妨げてしまいます。
脱力を習得していく過程は、
まさにそのバグを
修正していくような作業。
どんな技術(アプリ)を
インストールしても
サクサク、スムーズに機能する
体を作り上げていく。
そんな理解が、日々深まっています。



